我知道日本琴人伏見无家早前因觉得日本丝弦不如中国制的丝弦效果而为日本感惭愧,所以岳山也不必对暂时的日本的丝弦抱太大期望。以下为原文:Muka Fushimi:
I am sorry for Japanese.
鳥羽屋製琴絃は、蠶の餌となる桑の葉にもっとも膠質が生じる時期のものを食べさせ、その繭を製糸したものを絃として使っています。したがって非常に粘り気のある張力が強い絃が生まれます。その絲は着物には全く適しません。鳥羽屋は江戸時代から琴絃を作っており、おそらく江戸琴人たちはその絃を使用したことでしょう。日本には法隆寺に千年以上前の琴絃が遺っております。その絃は現代中国で作られた今の琴絃とまったく変わりません。すなわち纏絃です。纏絃はご存知のように縒っただけの絃に薄い帯状の糸を巻き付けたものです。それによって縒っただけの絃の表面に生じる凹凸を無くします。この纏絃のせいで、左手の擦音、走音が松風のように鳴るわけです。しかし日本ではこの技術を修得することが出来なかったようです。鳥羽屋製琴絃は、これもかなり高等技術ですが、縒った絃のまわりに何本かの糸を巻き付けて一絃から四絃まで作っております。それにより絃の表面はなめらかになりますが、まわりに巻き付けた糸の方が太くなり、芯になる絃が細くなってしまいます。中国製琴絃は芯になる絃は太く、まわりに巻き付ける帯状の糸は薄いものです。この二つの音色を比べれば、中国製琴絃は「BON」という音、鳥羽屋製琴絃は「BOWN」という音です。中国製琴絃は芯が太く強く明確です。鳥羽屋製琴絃は優しく柔らかく、日本的です。どちらがいいか好みによるでしょうが、私はやはり伝統に培われた中国製琴絃の方が琴にふさわしいと思います。私は鳥羽屋の主人に芯になる絃をもっと太くしてほしいと要望しています。先日、電話で試作をしてみると言っておりました。どんな琴絃が出来るか、楽しみに待っているところです。